シアトル系コーヒーショップの一工夫

さて、これらの流れに後押しされ、日本に上陸したこのシアトル系コーヒーショップの大手は、さらに一工夫されていた。
 メニューに並ぶのは、従来の喫茶店のそれとは大きく違っており、エスプレッソをベースにしている事を除くと、殆どの商品が乳製品を多分に使った甘いドリンクばかりで、とてもコーヒーショップとは言えない。
 注文した商品を受け取り、振り返ると更に、砂糖やミルク、蜂蜜やシナモンなどの味付けが自分でできるセルフカウンターがあり、ここで自分なりの味付けを楽しむことができるのだ。
 ショーケースに並んでいるものも、見るからにカロリーの高そうなスイーツの類だ。
 甘いドリンクを飲みながら、甘い菓子を食べられるのは、やはり女の子。
 そして、彼女たちが大好きなのがおしゃれで洗練されていて、清潔感のある空間。
 安っぽい椅子とテーブルではなく、がっしりとしたアンティーク調のソファーやテーブルがそこには必要なのだ。
 もし、この空間でブレンドコーヒーとか、アメリカンコーヒーを飲みながらタバコを吸えるのであれば、間違いなく中高年のサラリーマンにも大うけしただろう。
 しかし、あえて彼らの侵入をシャットアウトした。
 そのおかげで、客層を強制的にではなく限定することに成功。
 店内の雰囲気も、日本中何処のお店に入っても同じようなイメージで、清潔感があり、平均的に高レベルのサービスを受けられる。
 限定された客側はというと、やはり女の子が多いが、主に、こういった空間を大事に考えられる客層が自然と集まるようになっている。
 若い女の子が多く集まるところ、必ず男たちは群がってくる。